【スペイン】絶景だらけの崖の上の町ロンダ

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こんにちは。今回はアンダルシア有数の観光地、崖の上に築かれた町ロンダを訪れたお話。とにかくどこを切り取っても絵になる息を飲む絶景が広がっており、今回訪れた場所の中でも特に印象的な場所でした。

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マラガからロンダまでの行き方

前日まで宿泊していたマラガからロンダは、西に約100km、直行バスが出ています。バスで1.5〜2時間ほどの距離で日帰りでも行けますが、日程に余裕があればぜひ宿泊することをおすすめします!

バスのチケットはマラガ・バスステーションのINTER BUSの窓口で前日に購入で12.02€(2023年12月時点)。クレカ払いも対応しています。

●時刻表はDamasバスのwebサイトで確認できます。

12月のスペインの日の出は8時半頃・・・。まだ薄暗い8時前にホテルをチェックアウトしてバス・ステーションまで歩いて向かいます。バス・ステーションの隣にあるカフェで目覚ましのコーヒーを飲んだ後、バス乗り場へ。

8:30にマラガのバスステーションを出発して、途中前日のカミニート・デル・レイに行く途中に立ち寄ったアンダレス村を経由して、その後も途中のバス停で乗客が乗り降り。

のどかな風景が続き、10:00頃にはロンダのバスステーションに到着。

バスステーションからホテルまでは徒歩5分ほどと近かったので歩いて向かいます。

Hotel Moralesにチェックイン

ロンダでは、モラレスホテルに2泊しました。


写真:Agodaより

場所は、中心部からもほど近いこちら↓

朝10時過ぎでまだチェックインまでは時間あったので、荷物だけでも置かせてもらおうとホテルに行くと、「10分ほどで掃除が終わるから待っててくれればチェックインできるよ!」とのこと。ラッキー。

待ってる間にスタッフの方がロンダのマップを出してくれて、見どころ(ビュースポット)やレストランやショッピングエリアなどを教えてくれました。

1階のリビングエリアで座って待ってると5分ほどで部屋の準備が整い10:30前にはチェックイン!

古めかしいシングルルーム。かなり狭いけれど、一人なら特に問題なし。そして、セントラルヒーティング+エアコンの暖房もあったので、寒さを感じることはありませんでした。

Agodaで直前予約で2泊で2,500THB(約60€)、1泊30€のバジェットホテルですが、スタッフの対応はよく、清掃も行き届いていて、特にバスルームはピカピカでした。

1分でロンダを知る

ヌエボ橋近くのアルミニャン通り沿いの壁にあったロンダの全景のタイル画

ロンダの町は海抜739メートルの岩がちな台地の上に位置する。地中海に近い地域であるものの、海には面していない。グアディアーロ川の支流のグアダレビン川により侵食されて形成された、ロンダ峡谷によって市街地は2つに分断されている。このうち、峡谷の南側が旧市街で、峡谷の北側が新市街である。旧市街と新市街は、ビエホ橋やヌエボ橋で結ばれている。

wikipediaより

ロンダは、上の説明にもあるようにロンダのランドマークにもなっているロンダ渓谷に架かるヌエボ橋を隔てて新市街と旧市街にわかれています。

左上(ピンク):ロンダ駅(鉄道)
左真ん中(ピンク):ロンダ・バスステーション
中央(ピンク):ヌエボ橋
Carrera Espinel(水色):ロンダのメインストリート(ショッピングストリート)
左側(黄色):新市街(バスステーションや駅は新市街)
右側(黄色):旧市街

新市街は、碁盤の目のように設計されているので迷うことはほぼありませんが、旧市街は石畳の小道が入り組んでいる古い街並みが広がっています。ロンダも8世紀〜15世紀頃まではイスラムの王朝下にあり、町の外観はその頃に形成されたそう。

ロンダ(新市街)のビュースポット

ということで、ホテルに荷物を置いたら、早速ロンダの散策を開始。

アルメダ・デル・タホ(Alameda del Tajo)

まず最初におとずれたのが、アルメダ・デル・タホという公園。

地面がタイル張りで革靴は滑ります。

広々とした公園の先は、ロンダ渓谷の絶景を眺められるビューポイントとなっています。

想像以上に切り立った断崖絶壁。

曇りがちのお天気でしたが、息を飲む絶景。遠近感がおかしくなるほど。この時点で、ロンダなんか好きかもという気持ちに。

アルメダ・デル・タホの南側には、18世紀に造られたロンダ闘牛場。中は見学しませんでしたが、闘牛場の外に闘牛のモニュメントがありました。

闘牛場の西側には、野外シアターがあり、そこもビュースポットになっています。

こちらはサンセット鑑賞にオススメです。

近くには、日本人画家でロンダに住んでいたという春田美樹氏の灯篭モニュメントがありました。

厳重に柵に囲まれています。

石碑には、「死ぬがために生を受け 生きるがために死す」という言葉が刻まれていました。wiki先生によると、春田氏が桜をこの地に植えたいという願いを持っており、横浜市により桜の木が植樹されたそうな。(残念ながら、私が訪れた際は春田氏のことを全く知らず、桜の木にも気付けませんでした・・)

ヌエボ橋(Puente Nuevo)

さて続いては、ロンダのランドマーク「ヌエボ橋」。

ずっと見たかったヌエボ橋とついにご対面!高さ98メートルもあるそうで、崖と一体化したその景観は圧巻!ヌエボとは「新しい」の意で、その名の通り新しい橋。ヌエボ橋は18世紀に建造された橋で、橋の内部にある空間はかつては牢獄として使用されていたそう。私は行きませんでしたが、現在は博物館として内部が公開されているようです。

橋の上は車も馬車も通れます。結構車の往来があり、人も多く常に混み合っていた印象。

こちらはヌエボ橋からの眺め。橋のすぐ脇には絶景を眺められるレストランやホテルが並んでいます。

橋を渡って旧市街側のビュースポットから見たヌエボ橋。

クエンカ庭園(Jardines De Cuenca)

ヌエボ橋のかかる渓谷を挟んだ向かいに、なにやら公園のような場所が見えます。

気になったので行ってみました。

こちらはヌエボ橋の全景を眺められるビュースポット。まるで渓谷に橋が飲み込まれているように見える。

日が暮れるとライトアップされ、昼間とは異なる幻想的な雰囲気に。

クエンカ庭園は崖の傾斜を利用した公園で、階段で降りていくことができます。写真中央に見える橋は、ロンダの新市街と旧市街を結ぶもう一つの橋、ビエホ橋(Puente Viejo=古い橋)。その名の通り、ヌエボ橋が建設される前に造られた橋で、現在見られるのは17世紀に再建されたものらしいです。

せっかくなので、ビエホ橋まで行ってみることに。旧市街の崖の下にはなだらかな牧草地が広がっています。

この近くにはアラブ時代の公共浴場遺跡(入場料あり)がありました。のどかなモリノ・デ・アラルコン通り(Molino de Alarcón)は、旧市街の南側の入口にも繋がっており、喧騒から離れてのんびり散策したい人にはおすすめ。

新市街の街角

ヌエボ橋を望めるホテル、パラドール・ロンダ前の広場は、夜になるとクリスマスイルミネーションに彩られ、キラキラと華やか。

ソコロ広場周辺のバーはすごい賑わい。

広場の中央では、フラメンコシンガーっぽい人がライブをしてて、観客の心を鷲掴み。

ロンダの新市街は、一部の観光エリアを除くと、地元の人々が暮らす住宅街。

石畳の小道に白い家が並び、なんてことないけど絵になる。

街路樹はもちろんオレンジの木。収穫時期?なのか、たわわに実ってます。もぎ取りたい衝動に駆られつつ・・・

スペインと言えばタパス

ロンダにも安くて人気のタパスバーがいくつかあります。ランチで手頃なところを探していたけれど、レビューのよいお店はどこも混んでいて、並ぶのは面倒だったので、通りかかったレストランCerveceria la Giraldaに入ってみました。

Cerveceria la Giraldaの外観(写真左の建物)

ヌエバ(Nueva)通りはレストラン街(観光客向け)のようでした。暖かい日なら外での食事もよさそうでしたが、あいにくこの日は曇りがちで少し寒かったので屋内へ。

タパスセットなるものがあったので、注文してみた。エビのフリット、ロシアンサラダ、オックステール煮込み、タコのマリネ、ミートボール、ポテトサラダの6種で14€。これにビール3€とパン1€で合計18€。

味は、まあこんなもんかなといったところ。ただ量は結構あり(やたらフレンチフライがついてくる。この後もいろんなレストラン行きましたが、イモ率高め)、食べきれなかった・・・。

そして、料理に対して、ビールが安くて、ついつい頼んでしまうのです。

ロンダ(新市街)のビュースポット

旧市街は城壁に囲まれており、南側の入り口には、アルモカバール門(Puerta de Almocábar)が残っています。

イスラム建築を彷彿とさせる門。

こちらは15世紀末〜16世紀初頭にかけて建設された聖霊教会(Iglesia del Espíritu Santo)。装飾はほとんど見られず、外観はまるで要塞のよう。

カルメン城壁(Murallas Del Carmen)

聖霊教会を少し北上し、旧市街のメインストリート、アルミニャン通りの脇に伸びるゴレタ通りを進むと、カルメン城壁に着きます。

城壁の上には登ることができ、ロンダの東側一帯を一望。新市街方面には白い街並みが広がっています。

正面には、緑豊かな丘陵地帯が広がり、美しい景観がどこまでも続いています。

城壁の上は歩くことができますが、柵や手すりなどはないので、上る際はご注意ください。

マリア・アウシリアドーラ展望台(Mirador de María Auxiliadora)

さて、旧市街のビュースポットをもう1箇所。ロンダの旧市街で一際存在感を放つサンタ・マリア・ラ・マヨール教会の西側にはマリア・アウシリアドーラ展望台があります。

こちらも周辺の景色を望める小さな公園で、気候がよければ休憩にも最適。

新市街の展望スポット、アルメダ・デル・タホも眺められます。

マリア・アウシリアドーラ展望台からヌエボ橋に行く途中に通りかかったロンダの守護聖人が祀られた聖母教会は、イスラム様式とキリスト様式が融合したムデハル様式のファサードが印象的でした。

崖の下からヌエボ橋を眺められるビュースポットへプチハイキング

ロンダ渓谷の下の田園地帯にはハイキングを楽しめる小道があり、ヌエボ橋が下から眺められるビュースポットがあり、サンセットの時間を目がけ、プチハイキングをしました。

地図では、マリア・アウシリアドーラ展望台横から下に降りられる歩道がありましたが、私が訪れた2023年12月は工事(修復?)中のようで閉鎖されていました。なので、旧市街の南側からぐるっと迂回。

石畳の道は歩きにくかったけれど、景色は最高で気持ち良い。

途中、ショットカットできそうな道があったので、進んでいくと向かいから戻ってくる旅行者とすれ違った時に、ゼエハアと息を切らしており、一抹の不安・・・。今さら引き返すのも大変なので進んでいくと、

ヌエボ橋が見えてきました。が・・・・

まあまあワイルドな山道に突入。足を滑らせて谷底には落ちたくないので慎重に歩きます。

おそらくこの道が、封鎖されていた遊歩道。

獣道を少し進むとビュースポット「アラビック・アーチ(Arabic Arch)」に到着。場所はこちら↓

アーチをくぐると展望台があり、そこからヌエボ橋を見上げることができます。

アーチの内側から見るとこんな感じ。写真左側は階段があり、登ってみると、

行き止まりの遊歩道から見た眺め

トタン板で覆われていて、途中で行き止まりでした。

仕方なく下って行くと若者グループが登ってきて、「この先はいける?」と聞かれたので「行き止まりだよ」と答えたけれど、そのまま行っちゃった。

と思ったら、直後に大きな音がして振り返るとなんとトタン板を蹴ってぶち壊し、進んでるじゃないですか・・・。

そしたら、他の旅行者が、その若者たちに「何やってんの!!こらーー!!(たぶんスペイン語で)」って怒鳴ってた。

私はその怒鳴った旅行者と目が合い、「何てことするんだろ・・・信じられないねー」と嘆き合い。どこにでもマナーを守れないクソガキはいるんですね、残念ながら・・・。

さてさて、ここでサンセット鑑賞をしたいところですが、いかんせん、街灯もないし、道もよろしくないので、日が沈む前に戻ることに。

ちなみにショートカットの道の最初はこんな感じ。まあまあ急な坂道がありますが、旧市街の南端からアラビック・アーチまでは15分ほど。ハイキング好きな人はぜひ、訪れてみてください。

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