【チュニジア】首都チュニスからサハラの観光拠点トズールまで一気に大移動

チュニジア
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こんにちは。

前回に引き続き、チュニジア旅の備忘録。チュニジア2日目は、チュニスから南部の砂漠地帯の観光拠点の町トズール(Tozeur)まで南下します。

昨晩早寝したおかげで、時差ぼけも疲れも感じず6時に起床し、7時前に朝食へ。というのもトズールに夕方までに着いて、ツアー予約したく、そのために8時か9時発のトズール行きのバスに乗りたかったので。

ここ数年、朝食はコーヒーのみの生活をしてますが、旅行で朝食が付く時はもちろんいただきます(食い意地)!この写真は微妙ですが、ビュッフェ式の朝食でホットミール、コールドカット、サラダ類、デザート、パン類がわりと充実。このホテルのパンが美味しかった!

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トズール行きの直行バスがない

朝食をサクッと食べた後は、荷物をまとめてチェックアウト。Boltでタクシーを呼んで、南バスターミナルへ。

ホテルからバスターミナルまでは2kmほど。昨日のぼったくりタクシーの教訓を生かし、今回はBolt一択(流しのタクシーより高くても心の平安を保てる)。ということで、Boltで5.100TND。タクシーのメーター相場、配車アプリの方が高いというのはバンコクと似ていると思います。

※チュニジアの通貨、1TND以下が3桁単位という不思議な通貨設定で慣れるまで5,100TND(≒51,000THB)に見えたりでギョッとします。

バスターミナルに着いて、薄暗い廃墟のような建物に入っていくと、アラビア語しかなく、全く読めずにオロオロ。仕方ないので、開いている窓口に並んで、トズールに行きたい旨伝えると、当日便は16:00発しかないと・・・。「朝の便は?」と聞いたところすでに満席。詰んだ・・・。

明日の朝の便ならあるとメモを渡してくれたんだけど、すでに今日のホテルは予約してあってキャンセルできないから、今日中に着きたい。完全にバスを舐めてた。。。昨日予約しにくるべきだった(涙

プランB発動!ルアージュで行ってみよう

悔やんでも乗れないものは仕方ない。。。気を取り直して、ルアージュ(乗り合いのミニバン)に賭けることに。

ルアージュ乗り場は調べてなく、近くのルアージュがたくさん止まってる乗り場に行ってみると、どうやらトズール行きのルアージュ乗り場はここではないみたいで、そこにいたおじさんの1人が親切に途中まで誘導してくれて、この道真っすぐいって左だからと教えてくれました。言葉が通じないのに、ありがと!おじちゃん。

ということで、南部方面のルアージュ乗り場は、バス乗り場の横ではなく、↓のStation Louage Moncef Beyという場所になります。

ルート① チュニスからスファックス

5分ほど歩いてルアージュ乗り場に無事到着したら、今度は人だらけ。窓口がわからず適当に並んで、近くにいた人に「英語話せる?トズール行きはこの窓口であってる?」と聞いたところ、「この窓口で大丈夫よ」と。一安心して、長い行列を待ってたら、さっきの人が「どうやらトズール行きの直行便はないみたい」と・・・。

ひぃ!なら乗り継ぐしかないのか・・・。とりあえず窓口で聞いてみよう。私の番になって、

Beco
Beco

トズール行きありますか?なければドーズ(Douz)行きでもよいです。

窓口のおじさん
窓口のおじさん

トズールもドーズもないよ!%^&*(^%YT4o+@#・・・次!

Beco
Beco

えっと、、、トズールに行きたいんですけど、直行じゃなくても、どこか乗り換えできる場所ありますか?ガベス(Gabes)とかはどうですか?

後ろに並んでたお姉さん
後ろに並んでたお姉さん

ガベスもないみたい。とりあえず、この辺りで待ってるしかなさそうねぇ。

BECO
BECO

待ってろって・・・そんな。(今日中にトズールいけないかも)んじゃ、スファックス(Sfax)は?

窓口のおじさん
窓口のおじさん

スファックスならある!(チケット発行してくれた)

後ろに並んでたお姉さん
後ろに並んでたお姉さん

小銭ある?1TNDある?ないなら、これ使って(1TND払ってくれた)

見た目若干怖そうだけど心優しいお姉さんがまたしても助けてくれた。ちなみにスファックスまで22.750TND(23TND支払)で、お姉さんは21TNDだと勘違いして払ってくれようとしたみたい。30TND出してお釣りちゃんと貰えたので、1TNDはお姉さんに返したら、「あら1TNDくらい別にいいのに」って顔されました。見ず知らずの旅行者にほんとにありがとうございます。

チュニスからスファックスは約3時間。

スファックス行きのルアージュは、私の後すぐに最後の1人が埋まって、9時過ぎにチュニスを出発。並んでる時に最初に話しかけたおばちゃんがこのルアージュに乗っていて、苦手そうな英語をなんとか駆使しながらチュニジアの観光地やチュニジア人のこと、家族のことなど色々教えてくれたり、お菓子を分けてくれたり、いろいろと親切にしてくれて心がほっこりしました。

ちなみに彼女はスファックス出身で普段はチュニスで働いていて、休日で家族に会いにスファックスに戻るそう。スファックス近海でとれるタコは、チュニジアで一番美味しく、とくに今の時期は旬で美味しいそうな。近くの島も美しい島だけど、冬は釣りしかすることないからねー笑と。

スファックスに立ち寄る予定はなかったけど、タコを食べに立ち寄るのもありかな。また、あとでルート考える時に見直してみよう。

名前聞き忘れたけど、おばちゃん、楽しい時間をありがとう!

スファックスへ行く途中で立ち寄ったサービスエリア
サービスエリアにいた美ネコ
スファックスの街中で見かけた看板(KA1ZEN SHOPってどういう意味だろう、カイゼンショップに見えて仕方ない)

ルート② スファックスからガフサ

途中休憩を1回挟み、12時過ぎに無事にスファックスのルアージュステーション到着。ここからトズール行きのルアージュを探さなければならず、そこら辺にいたおじさんに「トズール行きたい」って言ったら、何やら周りの人たちと話し始めて、「トズール行きはないから、ガフサ(Gafsa)で乗り換えろ!」と。

「ガフサってどこーー??」って地図を見せて教えてもらったら、トズールに行く途中の町(トズールから90kmほど東手前)で、スファックスから西に約200km。

ということで、あっさり次の目的地ガフサ行きのチケット(16.850TND、17TND支払い)を購入し、ガフサ行きのルアージュで人が集まるのを待つことに。スファックス行きのルアージュはプジョーの割とキレイめなバンでしたが、ガフサ行きは年季の入ったトヨタのハイエースみたいなので、ちょっと不安になるオンボロ具合。

ルアージュの中で待ってたら、突然外から謎の男が何やらアラビア語のカレンダーと飴をよこしてきて、隣の青年はこの男に小銭を渡してた。謎の男は私が外国人(言葉が通じない)とわかった瞬間カレンダーと飴を取り上げてどこかに行っちゃった。

私が青年の顔を見ながら「いまの何???」って顔をすると、ジェスチャーでお金の仕草をして、喜捨だよと苦笑しながら教えてくれた。その後、別の乗客が乗り込んできて、この青年が「飴配りのおっさん、このアジア人にお金もらえないことわかったら、カレンダーと飴取り上げて逃げてったんだぜー笑(って言ってると想像)」と、ことの一部始終を面白がって話してました。

そんな珍事がありつつ、30分しないうちに人数も集まり、ガフサに向けて出発。

スファックスから西に行くにつれ、だんだんと荒涼とした大地が広がりはじめ、道路もガタガタ道が増えてきた。12月とはいえ、日差しもキツく、日向では日中は上着を着ていられないほど暑い。

遠くに見える雄大な山並みが印象的。

そんなこんなで途中小さな村を経由しながらガフサに着いたのは16時前。

ルート③ ガフサからトズール

ガフサのルアージュステーションは、だだっ広い広場でした。

またしてもそこらへんにいたおじさんにトズール行きはどこか聞いたら、あそこの車だよと教えてくれて、トズール行きのルアージュを何なく発見。「チケットはどこで買うの?」と聞いたら、「ドライバーに渡すんだよ」と。どうやら小さな町のルアージュは、チケット売り場はなく、ドライバーに直接払う方式らしい。

トズール行きのルアージュ(本日3本目)

ガフサに着くまでトズール行きのルアージュが見つかるか不安だったけど、無事本日中にトズールに着けそうでようやく安心。

(チュニジアで個人旅行で長距離移動する場合、ホテルはギリギリまで取らない方がよさそうだなと痛感。もし今回ホテルを取ってなかったら、今日中のトズール行きは諦めてたと思う。)

さて、ここでもそれほど待つことなく(20分ほど)人が集まり、本日の最終目的地トズールに向けて出発!

ガフサからトズールの料金は8.500TNDでした。

車窓からは独特な地形の山並みがさっきよりも近く見え、普段見慣れない景観はずっと見ていても飽きなかった。

17時を過ぎると燃えるような夕日が地平線に沈もうとしていて、なんだか心が揺さぶられた。

夕日の写真を何枚か撮っていたら、前に座っていたおじさんが話しかけてきて、1mmも理解できずにいると、隣の女性が、「フランス語は話せる?」と英語で聞いてくれ、「話せない」と答えると何やらおじさんに伝えてて、「あなた、太陽が好きなの?さっきからいっぱい写真撮ってたから。私あなたが写真撮ってるのずっと見てたのよー」って笑われた。

今日1日で感じたこと。チュニジア人ってとってもフレンドリーで世話好き。相手がわかってなくても話し続けてくる。

そしてルアージュ乗り場では自力で探さず、目の合ったおじさんに聞くべし(彼らはなんでも知っているし、見た目イカついけどちゃんと教えてくれる)。

夕日に照らされて、大地が真っ赤に燃える。写真じゃ全然伝わらないけど、本当に美しかったです。

途中の村で乗客を降ろしたり乗せたりしながら、トズールに着いたのは結局17:40頃。

チュニジア人の洗礼を受けたトズールの宿(Residence l’Oued)

トズールのルアージュステーションから本日の宿泊先Residence l’Ouedまでは1.2kmほど。日も完全に沈んで暗かったけど、人通りも多かったので歩いて行くことに。

ホテルに着いたら、レセプションに人がいなくてうろうろしてたら、どこからともなくスタッフらしき人が現れ、18時に無事チェックイン!チュニスからルアージュを3回乗り継いで、9時間かけて本日の宿泊先に無事辿り着くことができました。長い1日でした。

トズールにきた最大の目的であるタメルザ渓谷の観光をしたくて、ついでに翌日のツアー情報を確認したら、

レセプションスタッフ
レセプションスタッフ

この時期はグループツアーはなくて、ドライバー雇うしかないわ。うちでも手配できるけど、料金は半日(シェビカ、タメルザ、ミデスの3ヶ所)で200TND以上、フルデイ(3カ所+オングジュメル)で300TND位ね(*詳細金額忘れた)。グループツアーに参加したかったら町の旅行代理店に行って聞いてみるしかないわよ。

旅行代理店どこにあるか聞いてたら、メインストリート行けば見つかるよと言いつつ、知り合いのエージェントらしき人に電話してくれて、

レセプションスタッフ
レセプションスタッフ

明日、参加者の60%がアメリカ人のツアーがあるけど、参加可能かは確認しないとわからないから、折り返し返事きたら教えるわ。もういいかしら。悪いけど、私今日はとっても忙しくて本当に疲れてるの。

悪い人じゃなさそうだけど、早く話を切り上げたそうで、早く部屋行けよのオーラがすごい。もちろんその後回答はありませんでした。

ツアーの件は夜遅かったし、仕方ないとして、翌朝出会ったスタッフがまたまた強烈だった(チェックインの時のスタッフと見た目似てるから同一人物と思ったけど英語話せないらしいから多分違う人?もしくは二重人格か)

ことの発端は、チェックインの時に現金支払いしたら、「今お釣りないから明日渡すわ」と言われ、チェックアウトの時にもお釣りもらえないから、スタッフの人に「まだお釣りもらってないからお釣りください」っていったら、「英語わかんないからGoogle翻訳使って!」と。

翻訳見せたら、超不機嫌そうに怒鳴りながら(話し方が怒鳴ってるように聞こえるだけなのか単に声が並はずれて大きいだけかも)どこかに電話して、誰かに釣り銭持ってこいやーってプンスカ。

BECO
BECO

なんなんだこの宿のスタッフは、、、外国人嫌いなんか、それとも相当嫌なことあったんかな・・・なんでこんなに態度悪いんだろ、不思議な人たち・・・・早くここを去りたい。

私の中では、ある意味貴重な体験(しなくていい方の)苦笑。感情表現が豊かな国民性なのか、チュニジアではこういう対応がデフォルトなのかもと思ったけど、その後この手の人たちには幸いにも出会わなかったので、事故にあったと思うことにしました。

なんだかネガティブな評価になってしまいましたが、決して悪い宿という訳ではなく、料金は朝食込みで1泊116TND(37€、約5000円)とリーズナブル。ハイシーズンでなければ、もっと安く泊まれそう。場所もトズールオアシスの入口で静かな立地、中心部にも割と近く、中庭にプールのある可愛らしい宿。不機嫌なスタッフと会話をしないor気にしなければ、いたって普通。

Residence l’Ouedの中庭
Residence l’Ouedの建物内。左のドアがレセプションで突き当たりが私が泊まった部屋
Residence l’Ouedの建物内通路

どことなく、スペインのアンダルシアっぽい雰囲気。こういう感じは個人的に好き。

Residence l’Ouedの部屋
Residence l’Ouedのバスルーム

部屋は古いけど、清掃されてて割とキレイでバスルームも広め。アメニティは石鹸のみ、ドライヤーなし。飲料水なし。暖房がないので冬の夜はちょっと寒い。

なんだかんだ、その場所の評価って主観的だけど、やっぱり人に依存するところが大きいなと思いました。

チェックイン後、とりあえずメインストリートにあるレストランで夕食をとって、その後、開いてる旅行代理店っぽいところで、タメルザ渓谷の観光について聞いてみたけど、やはり車とドライバーをチャーターするしかなく、金額も高め。なんとなく微妙だったので、結局この日はツアー予約は諦め、翌日明るくなってから街中で再度エージェントを探すことにしました。

ということで、トズール連泊決定。別の宿をポチッとしました。

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