【サンクラブリー】少数民族モーン族が暮らすミャンマーとの国境の町

カンチャナブリー
カンチャナブリー

こんにちは。

タイ西部、ミャンマーと国境を接するカンチャナブリー県の西の果てにある小さな町サンクラブリー。ここは、少数民族モーン族やカレン族が暮らし、タイ最長とされる木造橋モーン・ブリッジ(ウッタマヌソン・ブリッジ)があることで知られています。

ずっと行ってみたいと思いつつ、交通の便が悪く、バンコクからも遠いのでなかなか行けずじまいでしたが、ようやく行ってきました!ということで、今回はサンクラブリーの様子をお届けします。

スポンサーリンク

バンコクからサンクラブリーの行き方

バンコクからサンクラブリーまでは約350km。車で約6時間。

公共交通機関を利用する場合は、モーチット・バスターミナルもしくは南バスターミナル(サイタイマイ)からバスまたはロットゥー(ミニバン)でカンチャナブリー・バスターミナルまで行き、サンクラブリー行き(エアコンバス/ローカルバス/ロットゥー)に乗り継いで行く方法が便利。バンコクからサンクラブリーへの直行バスもあるようですが、本数が少なく、時間も7-8時間かかりハードな道のり。

ところが、途中休憩+道を間違えて時間ロスしててしまい、なんだかんだ7時間ほどかかってしました。カンチャナブリー市内まではわりとすぐ着くんですが、その先が長い。

サンクラブリー手前のカオレーム国立公園あたりは、ヘアピンカーブの山道が続きます。

アップダウンと急カーブが続く山道。意外とトレーラーや大型トラックの往来が多くてびっくり。途中で、トレーラーがスリップしたのかカーブを曲がり切れず、ガードレールにぶつかってしまって、道が塞がれてしまうアクシデントもあり、朝9時前にバンコクを出て、サンクラブリーの着いたのは16時頃でした。

サンクラブリーのランドマーク「モーン・ブリッジ」

サンクラブリーの1番の観光名所と言えば、やはりモーン・ブリッジ。

全長450メートルで、タイ最長の木造橋(タイ政府観光庁のサイトでは850メートルと表記されていますが、wiki先生によると誤りのようです)。サンクラブリー市街地とモーン族の集落が橋で結ばれています。

mapで見てみると確かに・・・。

モーン・ブリッジは歩道橋で、車は通れません。

サンセット前の18時過ぎ頃に訪れたら、ちょうど観光客で賑わっていて、民族衣装を着たモーン族の人たちも。写真を一緒に撮れるようです(たぶん要チップ)。

観光客向けに門族衣装の貸し出しもありました。

私も含め観光客はみんな、写真撮影に熱心。

かつて大雨で一度橋の真ん中が流されて破壊したこともあるようですが、今は修復されています。通路に張り巡らされた板と板の間には隙間があるので、スマホなど落とさないようにご注意を。

真ん中の縦に貼られた板の上が歩きやすい。

橋のほとりには、水上家屋。宿泊施設としても利用されているようでした。

山の奥に夕陽が沈みゆく様子が美しい。

穏やかな雰囲気が心地よく、長距離移動の疲れもスーッと癒されました。

夕食を取った後に訪れると、すっかり暗くなり、人も減って幻想的な雰囲気。

水上バンガローに灯りがつき、橋の上からの夜景も素敵。

翌日、朝の9時過ぎ。人が全くいない・・・日中は暑いので、みんな出歩かないのでしょう。

ちなみに早朝(夜明け)には、托鉢が有名なようなので、興味がある方は早起きして訪れてみるとよいかもしれません。

橋の両橋には、このような東屋があり、ボートツアーの客引きや地元の人たちの憩いの場となってるようでした。

モーン族の集落でモーン料理を食す

モーン・ブリッジの対岸は、モーン族の集落。

橋の近くには、土産物屋や飲食店がちらほらありますが、少し進むと民家。

モーン・サラダってなんだ

モーン(ミャンマー)料理を味わいたく、地元に人に聞いたら、こちらを紹介されたので行ってみた。

料理の写真撮り忘れたけど、このローカル食堂の軒先のにゃんこ。

ここでは、モーン風サラダ(名前不明)をいただきました。キャベツと揚げた麺?と豚足や内蔵系煮込みの刻んだものとかをピリ辛の調味料で和えたサラダのようなもの(20バーツくらい)。衛生面がかなり気になりましたが・・・お腹は壊さなかった。

この他、内臓系の煮込みありましたが、おそらく私には無理そうで、、、スキップ。

ローカルレストランで夕食

ということで、気を取り直して、夕食へ。

同じ通りにある↓の食堂へ。

ひと通りタイ料理が揃ってるようでした。タイ語メニューしかなく、お連れのタイ人に注文をお任せ。ところが、辛さ抑えめと依頼し忘れて、辛かったという思い出しかない・・・。

雷魚(なまず?)か、なにか川魚のスープ。辛い!!

こちらも魚の炒め物。やっぱり辛い!!泣

この他、シーフードのヤムとタイ風オムレツ、ライス、ソフトドリンクを頼んで、お会計も二人で400バーツ程度だったような・・・正確な値段は忘れましたが、ローカル価格でかなりリーズナブルだった気がします。

ボートツアーで湖に沈んだお寺巡り

サンクラブリーの観光のハイライトと言えば、モーン・ブリッジと、もう一つが湖のボートツアー。

サンクラブリーは、カオ・レーム・ダム建設のために山の谷間の町が湖の底に沈みました。

ボートツアーは、モーン・ブリッジ周辺で客引きの人がいたり、橋まで下りる途中の坂道あたりでもよく声をかけられるので、探すのは難しくありません。

橋の入口の東屋にあった料金表。3つのお寺を巡るコースで500バーツ/1ボート。料金表があるので、これ以上をぼったくられる心配はなさそう。ただ交渉次第で少し安くなることも。

今回私たちは、モーン族集落側の橋の近くの食堂の人に聞いたら、400バーツで回ってくれることになりました。

モーン族集落側の橋の袂からボートに乗り込みます。

私が訪れた5月(暑期)は朝10:00頃でもすでにかなり暑かったですが、ボートが走り出すと風が心地よい。

水上か奥や陸地の高台には黄金の巨大な仏像も見えました。

さらにブッタガヤの仏塔のようなスタイルの黄金の仏塔も。調べてみると、インドのブッダガヤにある仏塔を模して、高層ルアン・ポー・ウッタマによって建立されんだとか。その名も「プッダガヤ・チェディ(ブッタガヤの仏塔)」でした。

アンダーウォーター寺院:ワット・ワン・ウィウェーカラーム(旧寺院)

走ること10分ほどで、最初の寺院ワット・ワン・ウィウェーカラーム(旧寺院)へ到着。こちらはモーン族の寺院で、水に浸かった鐘楼と建物2つがあります。

地図上では、ワット・タイナーム(Underwater temple:水中寺院)となっています。

雨季には色の濃いところあたりまで水位が上がるのでしょうか。

本堂と思われるこちらの建物には上陸することができました。こちらも雨季には水に浸かってしまうよう。

建物内はガランとしており、天井も抜け落ちて遺構が残るのみ。

本堂の奥には門のような遺構も。

タイではあまり見かけませんが、ここには少年ガイドがいました。チップを渡して説明してもらいましたが、タイ語なので私は全く理解できず・・・

ワット・ソムデット

続いては、ワット・ソムデット(Wat Somdet)。

こちらは小高い丘の上にあり、ボートが着いた場所から階段を少し上がって行きます。

水中には沈んでいませんが、かつての周辺が水に沈んでしまい、アクセスができなくなり、廃墟寺院となってしまったと想像。

湖岸から坂道と階段を上がって、振り返るとこんな景色。木が生い茂っていますが、湖を見晴らせます。

ワット・ソムデットは、このように木の根が建物に絡みつき、カンボジアのタ・プロームなどの遺跡群の雰囲気に少し似ている。

湖岸から階段を上ったところの建物の反対側が正面入口。

中に入ってみると、立派な黄金仏が祀られていました。装飾などは無くなってますが、天井は修復されていて、雨風を凌げるようになっています。建物の荒廃っぷりと、黄金仏の対比がなんとも不思議。ただ今も地元の人々から大切に扱われてる様子が垣間見れます。

ちなみにボートを停泊させて、少し坂を上がったあたりにドリンクを売る休憩所のような場所があり、ここにもモーン族の衣装を来た子供たちがいました(もちろん観光客相手に)・・・とっても可愛くて、チップ渡して一緒に写真撮ってもらいました。

水に沈んだワット・シースワン

 最後に訪れたのは、ワット・シースワン(Wat Srisuwan)。

ワット・シースワンは、少数民族カレン族の寺院だそう。3つの寺院のうち最も低地にあり、上の写真の通り、半分以上が水に沈んでおり上陸はできません。ボートから眺めるのみ。

穏やかな湖面ににょきっと飛び出る木の枝が何とも印象的。

ダム建設前は、この辺りは陸地だったなんて想像がつかない。どんな暮らしぶりだったのだろうと、ふと思ったり。

さて、3つ目の寺院を見てツアーは終了。モーン・ブリッジ下の船着場まで戻ります。

湖面から見たモーン・ブリッジ。のどかな景観です。

ツアーは1時間ほどで終了。思いの外、アドベンチャーで楽しかった。特に2つ目の丘の上のワット・ソムデットが印象的でした。

ツアー終了後、今回ボートをお願いした食堂で、カノムジーンをいただきました。

若干、ミャンマー風?、美味しかったです。

サンクラブリーで宿泊「プーチョムモーク・リゾート」

今回サンクラブリーの宿泊先は予約せずに、現地で探しました。中心部のホテルを2、3軒見た後、結局Google mapで見つけたプーチョムモーク・リゾート(Poochommhok Resort)にウォークインで1泊しました。

モーン・ブリッジからは少し距離(1.5kmほど)がありますが、車で訪れるならおすすめです。

ウォークインでのお値段は、1泊朝食付きで1,000バーツとリーズナブル。

お部屋は古めですが、キングサイズのベッドとダブルサイズのベッドがあり、広々。

バスルームは、バスタブはありませんが、シャワーとトイレが仕切られているので使いやすい。

バルコニーもあり、夜お酒を飲みながらのんびり寛げました。

敷地は結構広く、手入れされたガーデンにプールもあり、夕方少しだけですが、泳いでリフレッシュできました。

スリー・パゴダ・パス(Three Pagodas Pass)

サンクラブリー中心部から北に約10km、車で15分ほどでミャンマー国境です。

国境付近は、こんな感じの1本道で、なんだか異国情緒が感じられた。

この国境には、3つのパゴダ(仏塔)があり、観光スポットとなっています。サンクラブリー周辺は、道路の至る所で検問があり、スリーパゴダパスの手前では窓を開けて車内チェックがありました。

タイの観光案内によると、スリーパゴダパスとは、

アユタヤ時代にビルマ軍が侵攻した証を残すために建てられた3つの小さなパゴダ。ビルマ軍に立ち向かうナレスアン王、ラマ1世などの歴史的英雄もこの峠に足跡を残しました。第二次世界大戦の際は、日本軍が英領インドへ侵攻するためにこの峠を越え、のちに泰緬鉄道を敷設しました。

タイ国政府観光庁

パゴダの周辺は公園のように整備されていて、ミャンマー国境(イミグレ?)のような施設もありましたが、私が訪れた2024年5月は閉まっているようでした。

隣には、土産物屋がずらりと並んでいて、工芸品のほか、業務用サイズのお菓子屋さんもたくさん。酒屋もあり、かなり安く売られていますが、検問の警察(兵士)によると、ここでお酒を買ってタイに持ち込むのはNGらしい。見つかったら、罰金なのか税徴収なのかは不明ですが、大量に買わなければ大丈夫そうな気も。検問では車内をチラ見するくらいなので、バッグの中に入れておけばわからないと思われる(ただし、自己責任で)。

タイ人観光客が多くて、みなさんお菓子とか大量に買ってました。私の連れのタイ人もどこにでも売ってるようなお菓子を爆買い。ここまで来て、何で・・・・?笑

サンクラブリーを訪れたついでに、時間があって、車とか足があれば立ち寄ってみてもよいかもしれません(個人的には、行かなくてもよいと思う)。

サンクラブリーは、カンチャナブリーの最果てで、交通の便も良くないので訪れるのはなかなか大変ですが、バンコクから頑張れば1泊で訪れることができます。のんびりとした空気が心地よく、ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました