こんにちは。
2023年10月に南国マレーシアの山岳避暑地キャメロンハイランドへ行ってきました。マレーシアは何度か訪れていますが、どちらかというとビーチエリアに行くことが多く、山間部は初めて。年齢を重ねるごとにだんだんと山も楽しくなってきた。
キャメロンハイランドの見どころは、広範囲に広がっていてレンタカーかタクシーチャーターでないとあちこち巡るのは大変そうな印象。ということで、キャメロンハイランド初めての私はツアーに申し込むことにしました。
キャメロンハイランドのツアー事情
ホテルで申し込みできると思い、レセプションで聞いてみると私が宿泊したホテルでは申し込みは受け付けておらず、近くのツアーエージェンシーを紹介されました。が、、、そこへ行ってみると閉まっていた。仕方なく彷徨っていると、1軒開いているオフィスがあったので立ち寄ってみると、ツアーを受け付けているとのこと。
ハイキングツアーがあればよかったのですが、私が訪れた時期はローシーズンだったのか、参加者がいなかったからなのか、ツアーの選択肢もなく、もっともオーソドックスなMossy ForestとBOH Teaプランテーション、ストロベリファームを訪れる半日ツアー(Back to nature tour:50RM)のみだったので、こちらに参加しました。
今回私が利用したツアー会社は、キャメロンハイランドで最も栄えた街タナラタの中心部にあるCameron Service。場所はこちら↓
カウンターにはRaniさんという女性の方がいて、表には日本語表記も見られました。ホテル名を告げると翌日8:15AMにホテルまで迎えにきてくれるとのことで、車のナンバーまで教えてくれました。
車でブリンチャン山のMossy Forestへ
ツアー当日、時間通りにお迎えのジープが到着。車には誰も乗っておらず、私が最初のお客さんのよう。ガイドは、キャメロンハイランド出身のインド系マレーシア人のエレン(Elan)さん。最初の目的地ブリンチャン山(Brinchang)へ向かいます。今回は、私の他にKLから観光に来ていたマレーシア女性4人グループの合計5人。彼女たちをピックアップするまでの道中、エレンさんがキャメロンハイランドや彼の生い立ちなどいろいろ説明してくれて、なんと日本でも働いていたことがあるそう。
ずっと英語で話してたのに、突如かなり流暢な日本語を話しはじめて、びっくり!
聞くと、英語、マレー語、タミル語(エレンさんの家系のインド南部の言語)そして日本語の4か国語を操るそうな。日本語もいわゆる外国人アクセントなカタコトな日本語ではなく、きれいな日本語アクセントで話す。マレーシアでは、複数言語(母語のほか最低でも英語)が話せないとまともな職につけないと言うが、この言語能力の高さ、本当に羨ましい。
さて、マレーシア人女性たちをピックアップした後、最初の目的地はブリンチャン山。キャメロンハイランドで2番目に標高が高いところまで車で一気にのぼります。もちろん歩いていくこともできますが、今回はパス。
30分ほどかけて最初に着いたのが、ブリンチャン山の山頂付近にあるMossy Forest(コケの森)。
Mossy Forestの入場料はツアー代には含まれておらず、外国人は30RM。その場で払います。
オープン前に到着し、チケットカウンターがまだ空いていなかったけれど、ガイドさん同伴のためか、入場させてくれました(ラッキー)!週末は観光客で混み合うので、朝一に来るのがおすすめだそう。
園内は、ボードウォークが敷かれており、歩きやすい。
階段を上がっていくと、鬱蒼とした熱帯雨林の木々。
そしてあちこちが苔むしてます。熱帯雨林でありながら、標高が高いのと朝だからかひんやり。マイナスイオンもたっぷりで空気が澄んでていて本当に気持ちよい。
苔に触ってみると、まるでスポンジの如くふかふか。昼夜の温度差があり、朝晩は霧が立ち込めて、その水分を苔が吸い取り、このあたりがキャメロンハイランドの水源となっているそう。
敷地内には、展望台があり、その上からはキャメロンハイランドの絶景を見晴らすことができます。
上の写真の電波塔?のようなものが立っているところが最高峰らしいです。
展望台は、一度に5人くらいまでしか登ることができず、朝一だったので、待ち時間もなく景色を楽しむことができましたが、降りる頃には何人か待っていました。Mossy Forestは朝一(できれば平日)に来ることをおすすめします!
しばらくはガイドさん同伴だったけれど、その後は、自由散策。といっても、Mossy Forest自体はそれほど広くなく、30〜40分ほどで終了。来たときは晴れてたけど、出るときは暑い雲に覆われはじめて、、、山の天気の変わりやすさを実感しました。
斜面に広がる茶畑の絶景
Mossy Forestを後にして、次の目的地はBOH Tea Plantation。途中、ビューポイントで車を止めて撮影タイム。
見渡す限り、茶畑。茶摘みは主にミャンマー(ラオスだったかも)から来ている出稼ぎの人々だそうで、彼らの宿舎もありました。
美しい景色を堪能した後は、いよいよBOH Tea plantationに向かいます。移動中は、エレンさん世界一シリーズのクイズ(例えば、世界一足の速い動物は?、危険な動物は?、大きな動物は?、長生きの動物は?などなど・・・)で、わいわいはしゃぎながら遠足気分。
BOH Tea Plantation
そうこうしているうちに、BOH Tea Plantationに到着。
車で行く場合は、ティーハウスまで駐車場から少し距離がありますが、ツアーの場合は、ティーハウスの真横まで送迎がありました。
駐車場から茶畑はこのような階段が設置されていて、美しい景色を堪能できます。
斜面に突き出すように建てられたカフェテラス。
ここでは1時間ほど自由時間があり、食事をとる時間もありましたが、かなり混み合っていたので、私はパスしました。
内部はキレイめなフードコートのような感じでカウンターで注文するセルフ形式のカフェ。結構ガッツリ目のフードメニューもあったので、茶畑を眺めながらランチをとるのもよいかもです。
カフェテリアの奥には大きめのテラスがあって、ビュースポットとなっていました。
奥には、紅茶工場で使われていた古いマシーンも展示されています。
こちらが工場。1時間に1回くらい工場見学ツアーが行われてました。時間が合わずパス。
このほか、BOH Teaの歴史のフィルムが上映されているコーナー、ショップなどもあります。特にショップは、さまざまな種類の紅茶が売られていて、お土産を買うのにもぴったり。紅茶の価格もかなりリーズナブルで、緑茶とアールグレイのティーバッグ(2箱で20RM程度=約165バーツ)を購入。
敷地内には南国らしい花が咲き乱れていました。
エレンさんに「BOHという名前の由来知ってる?」と聞かれ、「全く検討もつかない」と答えると、「Best of Highlandだよ」とのこと。思わずみんなで「ほーー!」と頷いたんですが、BOH teaのwebsiteを見てみると、
The name BOH was derived from “Bohea”, the hills in Fujian Province also called Wuyi Hills, where tea was originally thought to have been discovered by the Emperor Shennong. Bohea was also the name of a premium tea grade in the early China tea trade. Boh means precious happiness in mandarin.
BOHとは、武夷丘とも呼ばれる(中国)福建省の丘陵地帯で、神農帝(古代中国の伝承に登場する三皇五帝の一人)が茶を発見したとされる「Bohea」に由来。Boheaは初期の中国茶取引における高級茶の等級名でもあった。Bohは中国語(マンダリン)で貴重な幸福を意味する。
bohtea.com
・・・だそう。あれ、なんか違う?私の聞き間違いか。まあ、Best of Highlandでいっか。笑
ということでBOH Teaの観光は終了。次は、ストロベリーファーム観光がありましたが、マレーシア人の四人組はKLに帰る時間だそうで、ここでバイバイ。私もストロベリーファームは特に興味がなかったので、パスして、ホテルまで送ってもらいました。
帰りの道路の反対車線(ブリンチャン方面へ向かう道)は、長蛇の渋滞で、渋滞に巻き込まれる前に終えられてよかった。
(番外編)タナラタの隠れ家ティーハウス
今回私が宿泊したタナラタのメインストリート沿いには、レストランやカフェが軒を連ねており、食事には困りません。「The Lord’s Cafe」は、イギリス式のスコーンがリーズナブル価格で楽しめるカフェ。
建物の2階にあり、入口はひっそりとしています。
カフェメニューがひと通り。
カウンターで先にオーダー、お支払いをして席につくCOD方式。
スコーンとキャメロンハイランド産の紅茶(5.40RM)をいただきました。
アンティーク風の家具が配置されていて、のんびりくつろぐのにちょうどよい。
キャメロンハイランドは、昼間は太陽が出ると半袖でも大丈夫な陽気ですが、朝晩は結構ひんやり。雨が降ると日中でも肌寒く、まさに南国マレーシアの避暑地でした。次訪れることがあれば、今度はぜひハイキングを楽しみたいところです。
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