こんにちは。
今回は、サパで人気の観光スポット「ファンシーパン山(Fansipan)」を観光したお話。
ファンシーパンは、ベトナムはおろか、インドシナ半島で最高峰(標高3,143m)の山。以前は山頂に行くには登山でしか行けませんでしたが、2016年にロープウェイが完成し、登山をせずとも山頂まで行くことができるようになりました。
私が訪れたは4月中旬。サパ自体も標高1,600mほどの高原に位置し、比較的涼しい場所ですが、ファンシーパンの山頂はいかに!
サパからファンシーパンまでの行き方
サパ中心部からファンシーパン山頂までは、登山以外では、以下のステップ①とステップ③の部分で移動手段の組み合わせが何通りかあります。
- ステップ①サパ〜ファンシーパンの麓のロープウェイ乗り場(Hoang Lien station)まで
①サパ駅からケーブルカー(Funicular)で最寄りのMuong Hoa station(約10分)⇨ロープウェイ乗り場へ徒歩(同じ建物内)移動
料金:(往復)150,000VND
②シャトルバス(サパのツーリストインフォメーションから出発)*未確認なので詳細不明
③サパ市内からタクシーorバイタクでアクセス(約10分)*Grab利用可
④サパ市内からハイキング(30〜40分)
- ステップ②ファンシーパンの麓〜山頂手前の駅まで
ロープウェイ(Cable Car)料金:(往復)680,000VND
- ステップ③ファンシーパン山のロープウェイ駅から山頂
①徒歩(階段)
②ケーブルカー(Funicular)料金:(上り)150,000VND(下り)120,000VND※料金は2023.04現在
ファンシーパンの観光施設は、ベトナムの不動産&観光開発を手掛けるSun Groupの運営。2007年に創業したばかりなのに、ファンシーパンの他にもベトナム各地でSun worldブランドのレジャー施設を続々と開発しているイケイケの会社っぽいですね!
ステップ① サパ市内からファンシーパンの麓のロープウェイ駅まで
今回私が利用したのはサパ市内から徒歩でロープウェイ駅まで向かうルート。
ハノイからサパへの移動が夜行バスで、サパに到着したのが朝の6時。
ハノイからサパの移動はこちら↓
早朝でホテルもまだチェックインできないし、私が訪れた4月の平日はロープウェイ運行は8:00から。ホテルに荷物だけ預けて、身なりを整えてもまだ7時・・・。
時間は十分にあるし、ひんやりと涼しい気候なので、ハイキングがてら歩くことにしました。
朝靄がかかり、残念ながらこの日は曇天。このまま晴れないかもと一抹の不安はあったけど、とりあえず出発!
サパの中心部からクネクネの坂道を登っていくと、のどかな田舎の風景が広がっていました。
途中、なぞの大きな手のモニュメントがありました。
このモニュメントを少し過ぎたところで、傾斜のきつい山道に突入。ハイキングすることにした30分前の自分を恨めしく思いながら歩いていてると、バイクで通りかかった地元のベトナム人女性が私の前で突然止まり、
ケーブルカー(ロープウェイ)の駅に行くの?乗せていってあげるわよ!
一瞬、え??ってなったけど、まあまあ辛かったので、お言葉に甘えて乗せてもらいました。駅前の駐車場に着いたら、チップを要求することもなく、颯爽と去っていった。なんて優しいんだろう。サパにはどうやら女神がいるらしい←
なんだか、とてつもなく広い空間。ロープウェイの駅は、上の写真の右側の建物(カフェや土産物屋)の間を抜けていくと辿り着けます。駐車場からロープウェイの駅までは少し距離があります。
ちなみに今回私は利用しませんでしたが、ケーブルカーの駅周辺も綺麗に整備されていて、映えスポット多数。
駅前には手入れされた広い庭園が広がっています。
カラーが咲き誇るメルヘンなお花畑も。
地方の伝統家屋のような建物(建設中のものもあり)が集まるエリア。帰りに通りかかった時には、伝統舞踊のダンサーのような人たちが練習をしていていました。後から、地元の人に聞くと、ここではダンスパフォーマンスのほか、モン族や赤ザオ族などの少数民族の伝統工芸(習字?や刺繍)などの制作過程も見学できるようです。
お土産物屋さんもたくさん並んでいます。
撮影スポットもあちこちに。
この広場からの眺めもまずまずでしたよ。
ステップ② ファンシーパンの麓〜山頂手前の駅
駅のチケット売り場で、往復のロープウェイと山頂までのケーブルカー(上りのみ)をまとめて購入。料金は、合計830,000VND(約1,245バーツ、約5,000円)と安くはないけれど、まあ、標高3,000m超えの山頂まで行けるなら、仕方ない。
チケットにはバーコードが記載されていて、乗る前のゲートでかざすので、なくさないようご注意を。
Klookのアプリ(webサイトもあり)で事前購入(直前でもOK)可。スマホでバーコードをかざすだけでOKで、チケットの紛失の心配もないのでおすすめ。少しだけですが割引があり、窓口で買うより10,000VND安く買えます。
オープン直後だったということもあってか結構な賑わい。ほとんどがベトナム人の団体旅行客でした。
ロープウェイのキャビンは一度に30人くらい乗れる大型のもので、次々と来るので、それほど待ち時間はありませんでした。
ロープウェイからは、サパや周辺の山々の景観を一望。厚い雲に覆われており、お天気は微妙ですが、絶景続き。
しばらくすると眼下に棚田が広がってきました。サパらしい光景!
ロープウェイは、ぐんぐん高度を上げていき、雲の中に突入。
そして、さっきまで厚い雲に覆われていたのに、雲を抜けると、晴天!
遠くの方にファンシーパンの山頂が見えてきました!
標高3,000m付近の断崖絶壁。
それにしてもどうやってこんなところにロープウェイを建設できたんだろう・・・
現代の建設技術の凄さに驚きます。
ちなみにこのロープウェイは、全長6,292.5m、高低差は1,410mあり、総距離と高低差でロープウェイシステムとしては2つの世界記録を取っているそう。
そんなこんなで、20分ほどでファンシーパン山のロープウェイ駅に到着。
ステップ③ ファンシーパン山のロープウェイ駅から山頂
ロープウェイから降りて、外に出ると強風。麓ではシャツ1枚でも大丈夫だったけれど、慌ててダウンを着込みました。
駅周辺はキレイに整備されており、またしてもこんなところまでどうやって建材を運んできたんだろう。。。と不思議な気持ちに。
そして山の上の方にも大仏やら塔やらいろんな建造物が見えます。
ベトナム国旗がはためく山頂までは、ケーブルカーで行きます。歩いて上がるとなると、600段の階段が待ち受けているので、体力に自信がある方以外は、上りはケーブルカーをオススメします!
ロープウェイ駅からケーブルカー乗り場までは少し階段を登る必要があります。
標高が高いからか寝不足のせいか、この階段をちょっと登っただけで息が上がる・・・
途中には礼拝堂?お寺?のような建物も。
ケーブルカーのチケットは、ここでも購入できるようだったので、もし麓で購入していなくても大丈夫。
傾斜がすごいけど、乗車時間1〜2分ほどであっという間に山頂駅に到着!
ファンシーパンの山頂(標高3,143m)
山頂は、意外と広く、360度眼下を見渡せる見晴台となっています。
上の写真の白いテントがあるところが、ロープウェイ駅で、周辺は広場となっています。あらためて、標高3,000mの山の上によくこんな建造物を造ったなーー!というのが率直な感想。
麓は曇天だったけど、山頂まで来ると割と晴れていて、眺望も楽しめます。ただ強風で寒い・・・
ファンシーパン山頂付近は、見晴台以外にも公園のように整備されていて、大仏や観音像、塔、祠堂などがあちこちにあり、遊歩道(階段)で結ばれています。
5分ほど景色を楽しんでいたら、ついさっきまで晴れていたのにあっという間に眼下を雲が覆い始めました。山の天気は気まぐれ・・・これだけ風が強ければ仕方ない・・か・・。
景色も楽しんだし、お天気が悪くなる前に下りよう・・・
山頂公園散策+下山
ということで、ロープウェイ駅まで徒歩で向かいます。
最初に着いたのが、お堂などの建物が密集したエリア。綺麗に整備されてますが、人はそれほどおらず・・・
広場から山頂も望めます。
まあまあ急な階段で高所恐怖症の私は足がすくむ・・・
階段を下りていくと段々と大仏様が近づいてきます。
遊歩道の脇には、七福神のような像が並んでいました。
山頂までの赤いケーブルカー。なんかかわいい。
ようやく大仏の広場まで下りてきました。
この仏像は、高さ21.5m、台座の直径は12.3mあり、近くで見ると結構な迫力。
大仏をしばし拝んだ後は、また長い階段を下ります。
ファンシーパンの山頂周辺観光は、私の場合、上りをケーブルカー、下り歩きでゆっくり回って1時間ほどでした。
復路のロープウェイに乗る前に駅に併設されているカフェレストランでベトナムコーヒーで一息。
壁一面がガラス窓となっていて景色も抜群。日向ぼっこしながら、思わずウトウトしてしまいました。
20〜30分たっぷり休憩した後、ロープウェイで麓まで戻ります。往路は、周辺の景色を眺めるのが楽しかったけれど、復路はその絶景にも慣れてしまいました・・・。
ということで、麓に着いたのは11:00am過ぎ。この後、サパ中心部に戻る途中にランチして、レストランでたまたま出会ったベトナム人とおしゃべりして、カフェ寄ったりで、なんだかんだホテルに戻ったのは14:00過ぎてました。
お昼寝したら、あっという間に夕方になってしまい、夕食をサクッと食べて、サパ初日は早めに就寝。早朝から動くと1日が長く感じられ、充実した1日でした。
次回は、サパの街並みを一望できるハムロン山のプチハイキングです。
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