こんにちは。
今回は、こちらの続き。
スースに3日滞在した後は、マグレブ地方(北アフリカ北西部のアラブ圏)のイスラム教における聖地カイルアン(Kairouan)へ移動。本当は、前日にスースから日帰りで訪れる予定だったけれど、体調を崩してしまったので、日帰りは断念。ということで、カイルアンで1泊して、チュニスに戻るルートに変更。
スースからカイルアンへ
スースからカイルアンの移動は、毎度お世話になっているルアージュ。スースのルアージュ・ステーションは、私が宿泊していたメディナの入口から3kmほど南に位置しています。
ということで、メディナ前からタクシーを拾って、ルアージュ・ステーションまでまず移動。メーターで2.500TND(チップ込みで3TND払い)。ルアージュ・ステーションに着いて、「カイルアン?」とそこらへんのおじさんに聞くと、チケット売り場とルアージュをもれなく案内してくれます。
カイルアン行きは、あっという間に満席になり、ほとんど待つことなく出発。9:00過ぎにスースを発ち、1時間ほどでカイルアンに到着。
カイルアンのルアージュ・ステーションメディナから北西に少し外れた場所にあります。
ホテルまでは1kmちょっと。歩けなくはない距離なので、歩いて向かうことに。
こちらは、カイルアンの観光名所の一つ、シディ・サハブ霊廟。預言者ムハンマドの友人、アブ・ザマエル・ヴェラウィを祀る霊廟だそう。私が訪れたこの日は金曜。金曜の午後はイスラム教の施設はお祈りで見学ができないことが多く、翌日、チュニスに向かう前に立ち寄ろうかと思ってましたが、結局面倒になり、見学せず・・・
カイルアンの「コンチネンタル・ホテル(Continental Hotel)」
旅行の際、基本的にはAgodaかBooking.com、Trip.comを利用することが多いんですが、ここカイルアンは、これらのアプリに掲載されているホテルが極端に少なく、お手頃な価格のホテルといえば、このコンチネンタル・ホテルしか選択肢がありませんでした。
ちなみグローバルホテルチェーンのインターコンチネンタル ホテルズ&リゾーツとは関係なさそうです。
ホテルからメディナまでは1kmほど距離はありますが、十分徒歩圏内です。
ホテルに着いたのはAM10:30頃。さすがに早すぎるので荷物を預かってもらって、一旦出かけるしかないかなと思ってフロントに確認したら、30分くらいで部屋の準備ができるとのことで、テラスで待つことに。
12月でも日中は日差しがあればポカポカ陽気で外で過ごすのは気持ち良い。プールを眺めながらのんびりしていると、フロントの人から声がかかり、11時過ぎにはお部屋に案内してもらうことができました!
コンチネンタル・ホテルのお部屋
ホテル自体は年季が入っていて古さは否めないけど、部屋はとっても広々。キングサイズよりも大きめのベッド。今回チュニジアで宿泊したホテルの中では、一番広い部屋で快適だったかも。
ベッドの奥にはかなりゆったりしたリビングエリア。
そして広めのバルコニー付き。
バルコニーからは中庭とプールが見晴らせます。部屋も広いし、ホテルステイでのんびりするのも悪くない。
バスルームもゆったりとした造りで快適でした。
コンチネンタル・ホテルでディナー
午後、メディナ散策をして一旦ホテルに戻ってきたら、夕食に出かけるのが億劫になってしまい、この日はホテルで夕食をとることに。
ホテルの夕食は、ビュッフェ形式でした。
地中海風のサラダ各種。
パスタやシャクシュカ、ミートボールなど。
ちなみに、このホテルでもアルコールの注文可でした。ビールの他ワインを飲んでいる人も結構いました。
食後にアラビア風の温かい紅茶(お砂糖たっぷり)とデザートをいただき、かなりお腹いっぱい。味は正直それほどでしたが、私のように出かけるのが面倒だったのか、まあまあ多くの人がいました(ツアー客なのか?)。
料金は、ビュッフェが45TND、ビール4.500TND、水4TND。チップ込みで60TNDをお支払。
今回はAgodaで予約して、朝食込みで1泊1500THBほど(約6000円)。この部屋の広さで、年末のホリデーシーズンでもこの価格はコスパよいと思います。フロントやレストランのスタッフの人たちもフレンドリーで、過ごしやすかったです。
カイルアンは、チュニスやスースから日帰りで訪れることができ、半日あれば十分観光できるので、宿泊する人はあまりいないかもですが、もし宿泊する場合は、検討してみてはいかがでしょう。
カイルアンのメディナ散策
さて、カイルアンの観光の目的はメディナ散策。ホテルから歩いて10分ほどで、メディナの北側の入口、チュニス門に到着。
門をくぐると左右には多くのショップが軒を連ねるスークエリアが広がっていて、地元の人や観光客で賑わってました。
カラフルで可愛らしい陶器がいっぱい。食器好きにはたまらない。
メディナの観光名所ビル・バルータ(Bir Barouta)
まず最初に訪れたのは、カイルアンのメディナの観光名所となっているラクダの井戸「ビル・バルータ」。伝説では、イスラム教の聖地メッカに地下で繋がっていると言われているそう。
この井戸は、ラクダが井戸の周りを歩いて、水を汲み上げています。
ラクダ使いのおじさんが声をかけるとラクダが歩き出します。この井戸の水は、聖水とさせているようで、実際にムスリムの巡礼者(旅行者)の方々は、この井戸から組み上げた水(聖水)を飲んでいました。
井戸を見学させていただいた後、入口付近にあった小皿に心付けを置いてでました。
ビル・バルータの前にあるジューススタンドでは、ザクロジュースを絞っていて、思わず立ち寄ってしまいました。
ジューススタンドの奥には休憩スペースがあって、こちらでジュースを飲みながらしばし休憩。
知事公館(House of the governor)
続いては、メディナを歩いていると、怪しげなおじさんから「写真映えスポットあるよ!」と猛烈な勧誘を受けて、振り切って逃げたら、再び出くわしてしまい、結局しつこさに負けて訪れてた(旧)知事公館。
最初は、半信半疑で何か売りつけられたらいやだなーと思っていたんですが、入ってみてびっくり!インテリアがとにかく素晴らしい。
豪華な調度品とともに所狭しとラグやカーペットが並んでます。
天井や壁のタイルや彫刻装飾がとにかく細かくて、うっとり。
織り機も展示されていました。一つの絨毯ができるまでにいったいどれだけ時間がかかるんだろう。。。。
イスラムの装飾の細かさは目をみはるものがあります。
ラグや絨毯の他にもストールなどの小物類もあり、購入することもできます。私は結局何も買わなかったけれど、織物だけでなく、イスラム建築やインテリアに興味がある人にはおすすめスポットです。もちろん見るだけなら無料なので、カイルアンのメディナ散策の際に立ち寄ってみては?
静かなメディナの路地裏
スーク周辺は、人が多くて観光地っぽい雰囲気がありますが、少し路地裏に入ると、とっても静か。
白壁にブルーに塗られたドアや窓枠、カラフルなタイルが強い日差しと青空によく映える。
メディナの端っこの方まで歩いて、行き止まりになり、戻ろうとしたところ、チュニジア人の学生グループに「写真を一緒に撮って」声をかけられ、記念撮影。
インドほどではないけれど、チュニジアでアジア人(外国人)は珍しいのか、何度かこういった場面に出くわしました。
「どこから来たの?チュニジアは好き?怖い目に遭ってない?何も失くしてない?」と質問攻め。
観光地だと警戒してしまうけれど、こうした一期一会の出会いは、旅に彩りを与えてくれる。
こちらは、メディナにひっそり佇む3つの入口があるその名も「3つの扉のモスク(Mosque of the Three Doors)」。
壁には、幾何学模様の彫刻装飾。
カイルアンも他の町と同様に、とにかく猫だらけ。
この子は、人懐こっくて、私の歩幅に合わせて、歩きながらチラチラこちらを見ながらついてくる・・・可愛すぎる。
北アフリカ最古のグランド・モスク。私が訪れたのは、金曜の午後。内部には入れませんでしたが、要塞のような堅牢なモスクは外からでも十分存在感があり。
カイルアン観光は結局ほんの数時間歩いただけで終了。それでも十分楽しむことができました。
さて、チュニジア旅行もいよいよ終盤、明日はチュニスに戻ります。
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